近年はオール電化を導入する家庭も増えており、興味をお持ちの方も多いでしょう。しかし、そもそもオール電化とは何であるか、知っておく必要があります。また、オール電化にはメリットだけでなくデメリットもあるため、しっかり検討することが必要です。ここでは、オール電化が普及した背景や、メリット・デメリットについて詳しくご紹介します。

オール電化が普及している理由は？

 

オール電化とは？

オール電化は、家庭で使用するエネルギーをすべて電力にすることです。従来のシステムでは、ガスコンロやガス給湯器を使用していたものが、IHクッキングヒーターなどに変更されます。電気のみを使用するため、光熱費を一元化でき、コスト管理しやすくなるのが特徴です。

設備の性能向上やエコ意識の高まり

オール電化の家庭が広く普及した背景には、給湯器やIHの性能の向上したことがあげられます。オール電化が誕生した1980年代においては、IH機器や設備の性能はまだまだ不十分で、調理や給湯にはガスが必要だと考えられていました。しかし、IH機器や設備が向上し、電力だけでも満足できる調理や給湯ができるようになりました。また、エコ意識が高まっているのも、オール電化の普及に一役買っているでしょう。

電力小売業の自由化

2016年4月以降、電力小売業が自由化されたことも、オール電化が普及する理由です。市場競争により、安いプランで電力が使用できるようになったため、オール電化を導入する家庭が増加しました。電力小売事業者も増加しており、さらなる格安プランも期待され、オール電化のますます普及することが予想されます。

オール電化のメリット

 

光熱費を節約できる

電気とガスの両方を使用している場合、それぞれに基本料金がかかります。オール電化にすると、光熱費を電気に一本化するため、ガスの基本料金を払う必要がありません。電力会社によっては夜間料金の安くなるプランなどもあり、上手に活用することで光熱費が節約できます。

ガスや火の事故が起こりにくい

オール電化を導入すると、ガスや火の事故が起こるリスクを抑えられるのがメリットです。オール電化はIHクッキングヒーターで調理をするため、火を使いません。また、ガスを使用しないため、ガス漏れの心配もないのです。小さいお子様や高齢者がいる家庭でも、事故の心配が少なく安心でしょう。

キッチン周りのお手入れが簡単

オール電化は、キッチン周りのお手入れが簡単というメリットもあります。IHクッキングヒーターは、ガスコンロのように複雑な形状をしておらず、表面は平らです。油が飛び散っても、サッと拭くだけできれいになります。ガスコンロのように、五徳などに油汚れや焦げ付きがこびりつくこともありません。手間を掛けず、キッチン周りを清潔に保てます。

災害時に復旧が早い

災害時にライフラインが止まった時も、オール電化なら早く復旧する可能性が高くなります。電気は、ガスや水道より復旧の早い傾向があるからです。東日本大震災の時は、3日ほどで約80％の世帯の電気が復旧しました。ガス管や水道管は、破損している可能性があるため、復旧までに時間がかかってしまうのです。

オール電化のデメリット

オール電化のデメリットは、次の3つがあげられます。

停電時にすべての機能が停止

オール電化は、停電時にすべての機能の停止するのが、最大のデメリットです。すべての設備や機器が電力に依存しているため、停電時は非常に不便です。短時間の停電なら大きな問題はありませんが、長時間の停電は生活に支障をきたしてしまいます。停電対策を考えておく必要があるでしょう。

初期費用がかかる

オール電化は、長期的に考えると光熱費の節約になるものの、初期費用のかかるのがデメリットです。オール電化に対応した調理器具や給湯器に買い替えねばならず、まとまったお金が必要になります。

直火調理ができない

オール電化は、IHクッキングヒーターを使って調理することになります。そのため、ガスコンロのような直火調理はできません。また、対応する調理器具も限られてくるため、直火調理や調理器具にこだわりがある方には向いていません。

まとめ

オール電化は初期費用がかかるものの、トータルの費用で考えるとガスと併用するよりも光熱費が安くなります。電力小売事業者が増加し、格安プランもあるため、光熱費を抑えることも可能です。また、IHクッキングヒーターは火を使わないため、小さいお子様がいる家庭でも安心でしょう。エコの観点においても、オール電化導入は有効です。

「株式会社平田電気」は、愛媛県八幡浜市を拠点として家電レンタル・家電販売・電気工事などを行っております。太陽光・オール電化など、エコなライフスタイルを実現する工事も承っております。家電や電気のことなら何でもご相談いただけますので、お気軽にご利用ください。