家庭用太陽光発電はお得?導入するメリット・デメリットをご紹介
太陽光発電は、屋根にパネルを設置して自宅で使用する電力を生み出せるというものです。導入すべきかどうか、迷っている方もいらっしゃるでしょう。太陽光発電を導入するにはある程度の初期費用が必要であるため、お得かどうかを知っておきたいものです。ここでは、太陽光発電を導入するメリット・デメリットについてご紹介します。
太陽光発電を導入するメリット

太陽光発電を導入する代表的なメリットは、次の3つです。
副収入につながる
家庭用太陽光発電は、副収入を得たい方にとって有益な設備です。FIT認定を受ければ、余剰電力を電力会社に売電できます。操作も簡単で手間がかからず、異常がないことさえ確認しておけば、とくに必要な作業はありません。発電量は出力や日照時間、自家消費量によって変わり、5kWの出力の場合、年間発電量は5,000~6,200kWhほどです。
家庭用固定買取価格は、1kWhあたり16円です。自家消費量が30%とすると、月に291~361kWhを売電可能で、売電収入は月4,656~5,776円になります。自家消費による電気料金の削減と売電収入が、家庭用太陽光発電の大きなメリットです。
電気料金の削減効果を得られる
家庭用太陽光発電を導入すると、電気料金の負担を削減できます。物価や電気料金が上昇する中、発電した電気を自家消費することで直接的な節約が可能です。自家消費と売電収入を組み合わせれば、電気料金を実質0円にできたり、80%以上削減できたりすることもあります。
太陽光発電の寿命は約30年で、固定買取期間終了後も自家消費可能です。長期間にわたって家計負担を軽減でき、浮いた電気代を他の支出に回せるメリットがあります。
災害時に非常用電源として活用可能
家庭用太陽光発電は、災害対策として活用できるのもメリットです。ガソリン式や充電式の発電機は燃料や充電の備蓄が必要で、長期の停電には向きません。太陽光発電は晴天時だけでなく曇りや雨の日でも発電でき、長期停電に対応可能です。家庭用蓄電池を併用すれば、夜間や発電量の少ない日でも電力を確保できます。
太陽光発電を導入するデメリット

太陽光発電には、メリットだけでなくデメリットもあります。デメリットも把握したうえで、導入を検討することが大切です。
導入時に初期費用負担がかかる
家庭用太陽光発電の導入には初期費用がかかり、余裕がない方にとっては大きな負担です。経済産業省のデータによると、1kWあたり26.7万円、一般的な5kWシステムで約133万5,000円の初期費用が必要になります。費用負担を軽減するためには、融資や補助金制度の利用が重要です。融資を受ければ長期の返済計画を立てられ、売電収入や自家消費による節約で返済に充てることも可能です。
維持管理費用がかかる
家庭用太陽光発電を導入した後には、定期的な保守点検費用や保険料が必要です。メンテナンスを怠るとFIT認定が失効し、安全性にも問題が生じます。FIT認定を維持するには定期的な点検が必要で、怠ると発電停止や事故のリスクもあります。維持管理費用は、必要経費と捉えるべきです。経済産業省によれば、維持管理費用は1kWあたり年間4,670円で、5kWシステムなら年間23,350円かかります。費用をカバーするには、設置時のシミュレーションや効率的な配置が重要です。
売電収入に頼るだけでは非効率的
家庭用太陽光発電において、売電収入に過度に依存すると電気料金の効率的な削減が難しくなる可能性もあります。FIT制度の固定買取価格は年度ごとに変動し、最近は下落傾向です。2012年度の42円/kWhから2024年度は16円/kWhまで減少しています。初期費用は下がっているものの、売電収入を増やすのは難しいため、自家消費率を高める方が、電気料金削減には効率的です。
太陽光発電のメリットを引き出す方法
家庭用太陽光発電のメリットを引き出す方法は、次の2つがあげられます。
蓄電池を導入
「蓄電池」は電気を貯める設備で、太陽光発電と併用すると自家消費を増やし、売電を減らすことが可能です。昼間に発電した余剰電力を蓄電池に貯め、夜間や雨天時に使用することで電力会社からの購入量を減らせます。電気代が高騰する中、自家消費の方が経済的メリットも大きくなります。また、蓄電池は災害時の停電対策にも有効で、太陽光発電とセットで導入すると防災対策が充実するでしょう。
自治体の補助金
太陽光発電の設置費用には、自治体による補助金制度があります。国の補助金は2014年に終了しましたが、県や市町村が独自に補助金を提供しているところもあります。補助金を利用して初期費用を抑えることは、売電による初期費用の回収もしやすくなり、メリットを引き出すことにつながるでしょう。
まとめ
家庭用太陽光発電を導入すると、余剰電力を売電して収入を得たり、災害時の非常用電源として活用したりできます。初期費用はかかりますが、補助金が利用できる自治体もあるので、導入を検討するのも良いでしょう。
「株式会社平田電気」は、愛知県八幡浜市を拠点として電気工事や家電販売、家電レンタルなどのサービスを提供しております。太陽光発電やオール電化など、さまざまな工事を承っておりますので、お気軽にご相談ください。